CT検査

・CTとは

 

CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とはX線を使って身体の断面を撮像する検査です。

広範囲を短時間で撮像でき、画像データから任意断面像を構築可能で、病気の精密検査や手術後の再発、治療判定などの診断に役立っています。

  

 ・造影剤について

 

造影剤を用いることで、臓器や血管にコントラスト(濃度差)をつけて、腫瘍などの病変部位の視認性の向上、質的診断に寄与します。

造影剤は薬品ですので稀に副作用があります。

検査前に造影剤使用可否についての問診を取り、安全性を確認の上造影検査を行っています。

検査中は看護師、診療放射線技師が観察していますので、何か異常を感じましたら我慢せずにお伝えください。

検査後、造影剤は尿といっしょに排泄されますので水分を多く摂って排泄を促してもらいます。

2020年5月に導入されたCT装置により造影剤の使用量が一部検査で20~30%軽減が可能となりました。

 

 

・CT装置

・検査前の注意事項

 単純CT検査を受ける方へ

  飲食可能です

 

 造影CT検査を受ける方へ

  検査部位に関係なく

 午前検査時は、朝食摂らない、水分(水、お茶)は検査2時間前まで可能です。

 午後検査時は、昼食摂らない水分(水、お茶)は検査2時間前まで可能です。

 妊娠の可能性ある場合は、係員に申し出ください。

 

・検査の流れ

 受付:本人確認、CT室へ案内されます。

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 CT検査室前廊下の椅子でスタッフがお呼びするまで、お待ちください

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 更衣室で撮影部位に応じ着替えて頂きます。

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 貴重品を持参しCT室へ入室

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 CT装置寝台に寝ていただきます。

 撮像範囲内に、入れ歯、貴金属、ベルト等ある場合は外していただきます。

 担当技師が検査説明をし、検査開始します。

 検査時間は5分~15分程度です。

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 造影剤を使用する場合は、単純撮像終了後血管ルート確保し

 造影剤を注入し、撮像します。

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 撮像終了

 造影剤使用時は、抜針後止血します。

 着替えを行い、退出し検査終了です。

 

・検査被ばくについて

CT検査においてのデメリットはX線の被ばくがある事です。

胸部単純CT検査では、2~3mSvの被ばくをともないます。一般に我々が1年間に被ばくする自然放射線量は約2.4mSvと言われており、CT検査に伴う被ばく量は多いです。

ただ、CT検査を受けることで体の不具合の様子(部位や程度)がわかり、適切な治療ができます。

また、近年の技術進歩の一つである、逐次近似再構成を使用する事で、低線量でもノイズの少ない画像を提供可能で、高画質と被ばく線量低減の両立が可能となりました。

新CT装置は旧装置と比して、30~40%被ばく線量低減しています。

 

・代表的なCT画像を紹介します   

 

CABG 後冠動脈CT

EVT前後下肢動脈CT

整形領域CT

低線量肺CT(1/5線量)

 腹部CT 低管電圧(100Kv) 造影剤使用量(20%~30%減量)