公益社団法人函館市医師会 函館市医師会病院

地域医療センタークローバー

PEGネットワーク(連携PEGパス)

胃ろうとは?

1.おなかに小さな口、第二の口

PEGは、内視鏡(胃カメラ)を使って「おなかに小さな口」をつくる手術です。
つくられたおなかの口を「胃ろう」といい、取り付けられた器具を「胃ろうカーテル」といいます。(カテーテル→管・チューブのこと)

2.どうして胃ろうをつくるのか?

栄養を十分に補給するためです。
飲み込みがうまくいかず、身体が弱ってしまう。
食べるとむせて肺炎を繰り返してしまう。
鼻からの栄養管理や点滴管理では、施設や家ではできない。

3.どのような手術なのですか?

おなかに局所麻酔の注射をしてから、力テーテルの出口をつくるため管をいれます。
胃カメラをのんでもらいおなかの外に力テーテルが出たら終わりです。手術時間は15分~20分程度です。
完全に胃ろうが使えて退院できるには、約1週間位かかります。
手術後は多少痛みますが、軽い痛み止めでおさまりますし徐々に痛みも無くなります。

4.胃ろうを入れた後の生活はどうなりますか?

Q1 一生そのままですか?
口から十分に栄養が取れるようになれば、PEGはいらなくなるので抜くことができます。抜いた後の穴も1日程度でふさがり、傷も目立たなくなります。
Q2 ごはんは?
全く支障なく、すすんで入浴して清潔にして下さい。何も貼らずにそのまま湯舟に入っても大丈夫です。PEGの周りを良く洗ってきれいにして下さい。消毒も不要です。
Q4 リハビリは?
支障はないので歩ける方は歩きましょう。車椅子も大丈夫です。
Q5 交換は必要ですか?
必要です。力テーテルの種類により約3か月から半年に1回定期的に交換を行います。
力テーテルにより在宅又は外来でも交換でき、交換後からはいつもの生活ができます。
Q6 栄養剤を自宅で注入するのは難しいですか?
薬と同じ扱いなので病院文は調剤薬局から受け取って下さい。 自宅でも簡単にできます。 1回の栄養時間は200ccあたり1時間程度を目安にします。

5.胃ろうの長所と短所

長所

口から食べることと比べて

● 確実に栄養補給ができます。
● 食べる量が減ってきた場合、胃ろうから足りない分を補給できます。

鼻からの栄養と比べて

● 患者さんの不快感や苦痛が少なくなります。
● 吐いたりむせたりしにくく、肺炎になる危険性が少なくなります。
● チューブ、が入っていることが目立たず、服を着れば分かりません。
● チューブ、を抜いてしまう危険性が減ります。

点滴と比べて

● 通常の食事に近い方法です。
● 点滴より十分な栄養補給ができます。
患者さん・ご家族の方でも行うことができます。
● 針を刺される痛みがありません。
● 日常生活の制限が少なく管理も楽です。

短所

手術が必要で、胃カメラも行います。

完全に使えるまで約1週間程度かかります。

まれに、手術中や手術後に合併症が発生することがあります。

すべての患者さんにできるとは限りません。
【胃ろうを造れない場合】

● 過去に胃の手術を受けた人
● 栄養状態の極めて悪い人(他の栄養法で良くした後での胃ろうの造設は可能です。)
● 高熱が続いている時(熱が下がってからになります。)
● 腹水のある人
● 血が止まりにくい病態の人
● 極度な肥満の人
● 胃力メラができない人
● 腹膜透析をしている人

長所・短所はありますが、長期間にわたる栄養補給には 「胃ろう」を導入することで、患者さまうあ介護者の負担が少なくなり、日常生活をより快適に送ることができます。

相対禁忌例での考え方

栄養補給の投与経路ASPENのガイドラインより

ASPN:アメリカ静脈経腸栄養学会

口から食べられなくなっても、消化管(胃腸)が利用できる場合は経腸栄養(栄養を腸から吸収する)になります。
口や食道の替わりに管を使うので、経管栄養といいます。
短期間であれば鼻からチューブを入れて栄養を取りますが、長期間になる場合は胃ろうや腸ろうからの栄養投与が望ましいとされています。消化管が利用できない場合には血管から点滴で栄養を投与する「静脈栄養」となります。

6.カテーテルの種類4タイプ

長所

バルーン型バルーン内の蒸留水抜いて挿入・抜去(出し入れ)するので交換が容易である。
(交換目安3~4ヶ月)
バンパー型カテーテルが抜けにくく
交換の期間が長い
(交換目安6ヶ月)
ボタン型目立たず、動作の邪魔にならないため自己抜去があまりない。
栄養剤の通過する距離が短いので力テーテルの汚染が少ない。
逆流防止弁がついている
チューブ型投与時に栄養チューブとの接続が容易である。

短所

バルーン型バルーンが破裂することあり短期間で交換することもある
バンパー型交換時に痛みや圧迫感が生じる
ボタン型指先でボタンを開閉しづらい場合がある
チューブ型露出したチューブが邪魔になり引っ張って自己抜去してしまう恐れありチューブ内側の汚染がおきやすい
  • ボタン型バルーン

  • チューブ型バルーン

  • ボタン型バンパー

  • ボタン型バンパー

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