健診科々長(兼外科医長)
金子 行宏 S58年北大卒、
北大第2外科
日本外科学会認定医
日本消化器学会認定医
日本腸肛門学会専門医・同指導医


鎮静下の内視鏡について

  平成16年4月より参りました金子行宏と申します。3月までは札幌の斗南病院で外科々長として本原先生の下で働かさせていただきました。専門は大腸肛門で、日本大腸肛門学会専門医、指導医を取得いたしてまして、大腸ファイバーを年間500例ほど施行させて頂いた経験を活かし、現在は内視鏡検査を中心に頑張っております。おかげさまで、健診、一般診療併せて、多い日は上部下部あわせて一日20件という時もあり、6月は約200件の検査をさせていただきました。

  私が平成6年2月から1年2ヶ月間御世話になり、大腸ファイバーを研修させていただきました倉敷のチクバ外科胃腸科肛門科病院は、現在年間に内視鏡検査は上部約3,500例、下部約4,000例を、手術は肛門疾患約1,100例、大腸直腸癌約100例を施行している中国四国地方の大腸肛門病のセンター的病院です。現院長で私の師匠の瀧上隆夫先生は、大腸ファイバーの1人法を開発された新谷弘実先生の愛弟子であり、検査で苦痛を与えてはならないと、鎮静下に内視鏡検査をされておりました。

  アメリカでは、たとえば50才前後のriskの少ない患者であれば、オピスタン50〜70mg、セルシン10mgをone shotで静注し、眠ったところで検査を始めるという事です。さすがに日本人では、患者さまはピクリともしなくなってしまうので、オピスタン35mg、セルシン10mgにしたそうです。

  私も斗南病院で鎮静下の検査をしてきましたが、パルスオキシメーター、脈拍、血圧をモニターしながら行っておりまして、幸い鎮静で大きな合併症は経験しておりません。しかしやはり呼吸抑制のくる患者さまもいるため、現在ではオピスタン17.5mg、セルシン5mgを使用しております。御高齢やriskのある患者さまには更にセルシンを半量にしたりして対応いたしております。内視鏡スタッフには大変な苦労をかけてはおりますが、患者さまの「今日の検査は今までで一番楽でした」という言葉を励みに内視鏡室一同毎日頑張っております。