新年のご挨拶 | 平成18年 元旦 | |
病院長 本原敏司 | ||
新年明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。 11月の開院20周年記念式典も会員の皆様の御支援のもと盛会裏に終えることができ、改めて御礼申し上げる次第です。 昨年も大きな話題が多くありました。 中でもアスベスト建材飛散、JR尼崎駅の脱線事故、マンション耐震強度偽造事件等は、日常生活と途てつもないリスクとが、実は背中合わせで共存していることを、強く警告してくれました。今後いつ、どこで、誰が遭遇しても不思議ではない話となってしまうのでしょうか。 一方、郵政改革に端を発した衆議院解散、総選挙での小泉自民党圧勝により、医療制度構造改革が本格的に着手され、特に高齢者の医療費負担増や診療報酬の過去最大のマイナス改定がいよいよ現実味を帯び、医療界は益々激動の年を迎えることと覚悟せざるを得ません。 こうした中、お陰様で医師会病院は前年とほぼ同数の患者数を維持して、順調に運営することができました。これもひとえに安定したご紹介を頂いた賜物と心より感謝申し上げます。 しかし、3.16%と言われる診療報酬引下げ幅により、当院も財務的にかなり苦戦を強いられると懸念される処であります。まさに、「安全で良質な医療を、効率的に、且つ温かい心で提供する」と「会員先生からの紹介依頼受け入れの敷居を出来る限り低くして、更なる病診連携の強化を計る」、この二大基本原則を職員全員が1人1人しっかりと自覚して、気を引き締めて業務に臨まなければなりません。昨年に取組んだこととしては @2次病院群輪番制救急体制の再構築協議により、当院は並列病院として土・日・祝日、月1回の当番を要望され、毎回20〜30人の急患に対応 A6月からの呼吸器内科医の欠員に対し外科横山医長を中心に樫木副院長と私らが診療を継続して空白期間を埋め、9月より谷澤科長が着任 B薬品費削減のため造影剤、注射薬に後発品を採用 C函館地区で2番目のセカンドオピニオン外来の開始 などが挙げられます。 そして本年は旧浄化槽や外来部門を中心とした増改築工事を計画しております。 @亜急性期病室の導入A術後早期や心カテ治療後も含めたリハビリ部門の開設 B内視鏡室、外来化学療法室の拡充 C医療機能評価受審に向けての外来診察室個室化 Dマンモグラフィーの導入などを考えております。 運営委員会、理事会等で詳細な箇所まで議論を詰めて頂き、是非とも実現へ向けて邁進したい所存です。 今般、医療は個人責任で行うものから、病院が診療システムを整備してチームとして提供するものに変りつつありますが、その根底を支えるものは、やはり医師の研鑽と情熱と患者への愛情であることに変りはありません。彼等のモチベーションを高め「医師から見ても魅力ある病院づくり」を目指すことは常に変らぬ最重要事項の1つであります。但し数年以内に控えるCT、MRIの更新等を踏まえて、財務状況の厳しさを睨みながら、要望される機器の選択は可及的慎重に押し進めなければならないと考えます。 今年も紹介型・急性期対応の地域医療支援病院として会員先生方との連携の中で、我々の専門性と安全管理が高く評価されるよう堅実に職員一致団結して努力してゆく所存でございます。 今後共更なる御指導、御鞭撻の程宜しくお願い申し上げまして、御挨拶とさせて頂きます。 | ||