![]() | 新年のご挨拶 | 平成21年 元旦 病院長 本原敏司 | |
新年明けましておめでとうございます。 景気の冷え込みと雇用不安の加速が一気に大きな社会問題として表面化しているが、当院も今年度これからの運営を考えると、とても安閑とした気持ちではいられない。 昨年11月末に釧路市医師会が同医師会病院経営を医師不足のために手放ざるを得なくなったとの報道に接し、そこまで追い詰められていたのかと、驚きと同情を持って思わず瞑目してしまった。 当院の設立20周年記念式典よりも丁度1年前の平成16年、釧路でも同じく20周年の祝賀会が開催され、故山会長のお伴をして出席した。補助金等をバックに立派に改修された建物を拝見して何ともうらやましく思ったものである。 しかし一旦崩れだすと早いものだ。医療費削減の中、何と言っても背景には例の新臨床研修医制度があるのだが、釧路市内での循環器内科の集約化等に端を発し、本業の救急当番の減そして補助金打ち切り。踏みとどまる間もなく、循内Drの更なる減という流れのようであった。 同医師会総会の決定日当日には、まだ外科(旭医2外)も消化器(旭医3内)の派遣も継続と聞いていたが、「医師会立でなくなるのなら」を理由にまず消化器がさっと引き、続いて外科も撤退とのことである。悪い意味での勢いというのが実に恐ろしい。しかし、他人事とは思えない。 12月初旬、例年道医が主催する社保・国保・労災の審査員の懇親会があったが、長瀬会長が私の席までビールを注ぎに来てくれて、ホロ酔い加減で「まさか函館は大丈夫だろうね」と問われた。「運営形態は釧路とは違いますが、うちも決して安泰とはいかないのです」と真顔で答えるしかなかった。 当院も今年度には3−4名のDr減となる可能性がある。残留への説得、補充に向けての他施設のDrと面談もやってきたが、我々の時代と違い、札幌在住の若い医師には、函館は地理的にも文化的にもずぅっと遠く離れた街だという感覚の人が多い。もちろん奥さんや子供の気持ちもあるだろう。また教室に頼っても今はほとんどmachtlosである。ひたすら本人が去らないように説得して下さいと、つまりそのDrが辞めたなら補充が出来ない旨、暗に伝えられている。官公立の大病院でないので軽んじられているのかもしれない。実際問題として、直近1年間の入院患者数(退院含まず180〜190台)から鑑みると、Dr数減により準7:1としての届出にならざるを得ないのかと考える。DPC対象病院としての手上げをするかしないかの決断も必要だ。今年は、医師会役員・医局・職員皆と、より一層気持ちを一つにして、強い気持ちで頑張って行こうと思う。 果たして神は微笑んでくれるのかどうか。 | |||