| 病院長就任のご挨拶 |
| 病院長 本原 敏司 |
医師会病院に着任して、はや3カ月が立ちました。院長業務と外科診療・手術、また理事会やいくつかの運営委員会などで毎日が慌しく過ぎていきますが、5Fロビーに上がって眺める函館山の稜線の美しさは以前と変わらず疲れを癒してくれます。 |
| まだ、わずかの期間なのですが管理者として取り組まなければならない問題は複数あり、健診部門の再構築、医療事故、院内感染のみならず暴力・訴訟対策を含めた安全管理体制の整備、「説明と同意」の書面記入の徹底など,病院運営の根幹に関わるものではないものの急がなければならない事項がありました。幸いにも樫木副院長以下各部長との打合せでは意思の疎通は良好であり、また病院内外の先生や職員など多くの知己にも支えられる感じでスムースに進められたことは有難い限りです。もし函館が初めての赴任であったならば、いくら前任地での病院長の経験が有るとは言っても、それなりのストレスとなったことと思われます。 逆風の強まる医療情勢にもかかわらず、当院の運営・経営は順調に黒字を維持しています。地域医療支援病院として、一般急性期病院にはない有利な加算が取れていることも大きな要因です。対前年比で減少が目立った外科の患者・手術数は特に6月に入り改善がみられ40人を超える入院患者数が続き全麻手術は1ケ月で46例施行できました。しかし、油断せずに手術や病診連携にきめ細かく対応して行くつもりです。 斗南病院から一緒に来てくれた外科医長兼任の健診科々長金子行宏先生(北大59期、 日本大腸肛門病学会指導医)も存分に活躍されており、健診と入院・外来分合わせて1ケ月に200件ものファイバースコープを実施し、多い時には1日20件にもなるようです。鎮静下で苦痛の少ない手技により、前病院でリピーターを増やしてきた実績を背景に、当院でも業務拡大を計っていく方針ですので、ご紹介の程宜しくお願い申し上げます。 来年で開設20周年を迎える紹介型・急性期型の地域医療支援病院の責任者として「任重くして、道遠し」を自分に言いきかせ気持ちを引き締めているところです。ただ「理想の医師会病院像とは何なのか」、まだ明確に描き切れていないのが正直な心境です。個室増設、病院機能評価受審、院内IT化、DPC対応策など、具体的な部分はこの2−3年で取り組まなければならないのですが、やはり大前提として、実力があり会員の先生方とも良好な連携の保てる医師の確保、継続が何はともあれ肝要でありましょう。いずれ新臨床研修制度が落ち着き、大学の独立行政法人化に伴う経費削減や機能分化の結果、在野に出ざるを得ない医師数は増えてくると思われますが、その時こそ道南で唯一内科・外科に専門特化して成功している地域医療支援病院として名乗りを上げたい処です。 運営委員会はじめ諸先生方からの御意見に耳を傾け、会長・副会長の御指導の元、微力ながら業務に邁進し、併せて暫らくの間は現役外科医としても頑張っていく所存ですので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。 |
| 平成16年7月吉日 |
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